『ゴルゴ13』の描く世界と現実の世界

ゴルゴ13』と言えば、1968年に連載が開始され、コミックスも177巻まで発行されており今なお連載が続けられている日本を代表する青年漫画の一つです。
この『ゴルゴ13』では、超一流スナイパーのゴルゴ13が世界各国の様々な人たちからの依頼を受け、ありとあらゆる手段を用いて完遂する姿が大きな魅力の一つです。
私はこの『ゴルゴ13』が描く世界の姿は現実の世界の姿をうまく描いており、それも魅力の一つと考えています。
そして、私はインドネシアシンガポールカンボジアにちょくちょく行くことがあるのですが、そこで見た景色とゴルゴ13で描かれた景色が何とも面白い対比をなしており、「ああ、あの話で描かれた場所に来ているのだな」と感慨に浸ることもあります。
例えば、インドネシアでは工業地帯のチカンペックが登場したことがありますが、私がその近くを訪れた際にもさまざまな会社の巨大な工場が並ぶ工業団地があり、「この中の自動車工場にゴルゴは変装して潜入し、依頼を完遂したのか(127巻、「ティモールの蹉跌」参照)」と不思議な一体感を感じました。
また、カンボジアの田舎の風景(「禁忌のスコープ」参照)はかつて訪れた田舎の農村の姿をリアルに描いていました。
このように、『ゴルゴ13』は世界中を舞台にし、それも実在の地名やすぐに元ネタが推定できる地名が多いため、実際にその地に行ったことがあったり読後に行くとまた違った印象を受けます。
これは『ゴルゴ13』の連載が長期にわたり、世界中の様々な場所を描き続けてきたからこそ味わえる要素だと言えるでしょう。
ゴルゴ13』の魅力はこのほかにもまだまだたくさんあるのですが、私が最近見つけた新たな魅力は、やはりこの作中の世界と現実の世界の小さなリンクだと思っています。